Subject: 詩篇30篇 構造(ケイヤ) |
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Date: 2004/04/20 14:43 |
To: <saiwainet@yahoogroups.jp> |
こんにちは、+KeiyaKannoです。
詩篇30篇の構造を考えました。
この詩篇の中で主に対比されているのは3つのテーマである。
1) 穴から引き上げる
このテーマは1, 3, 9節にでてくる。1節で詩人は主が自分を引き上げてくださったと
いうことを賛美し喜んでいる。3節でも詩人は穴に下っていかない、つまり死んで墓
に入らないようにしてくださったので賛美している。9節で詩人は自分が墓にくだら
ないようにしてくださいと願っている。その理由として詩人が墓に下っても神に何の
益もないということを言っている。
2) 涙が喜び、嘆きが喜びに変わる
5節と11節にはこのテーマが2つずつ、つまり合計で4回テーマが繰り返されている。
それらは
御怒りが音調
涙が喜びの叫び
嘆きが踊り
荒れ布が喜び
である。このように変わることができるのは「呼ぶと答えてくださる」からである。
3) 呼ぶと答える
主に呼ぶと答えてくださるというテーマは2, 8, 10節にある。主は叫び求めると聞い
てくださり、呼び求めると聞いてくださり、助けとなってくださるのである。
これらのテーマを中心に構造を考えると次のようになる。
A 1 引き上げてくださる
B 2-3 呼ぶと穴から助けられる
C 4-6 答えてくださったので涙は喜びとなる
A 7 立たせてくださる
B 8-9 呼ぶと穴から助けられる
C 10-12 呼ぶと荒布は喜びとなる
このような構造になると主に呼ぶと答えてくださり、悲しんでいたのに喜ぶようにし
てくださり、穴から引き上げてくださったというようにまとめることができる。
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+KeiyaKanno
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