Subject:
詩篇30篇 まとめ(将)
From:
"Shou Itou" <shou_itou@parkcity.ne.jp>
Date:
2004/04/21 16:17
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+イトウショウです。

本日の研究をまとめました。

●答えられた所と答えられていない所についての考えられること

・神が答えてくださったことを覚えて、もう一度祈る
・ソロモンの祈りのように、将来のことについて祈る

 前半は1-5節で過去の話(~であった)、6-7節は不明、後半は8-12節で将来の話し
(~してください)である。11節はヘブル語では完了形が問題であるので、過去形で
あるかは問題ない。11節は10節を受けて話している。

 6節の頭には接続詞「そして」がある。前からつながっている。6節の表現は確信が
傲慢の両方になりうる。悪者が言ったら、自分により頼んでいるということで傲慢に
なる。逆にクリスチャンはこれを言わなければならない。

 7節にはいろいろな翻訳があり、「私の山が立つ」と「私は山のように立つ」とい
う訳の方法がある。私の山が立つという翻訳であれば、それは家を表す。
 涙が宿っている時は揺らいでいる。揺らぐ時は神が怒っている時で、回りの状況の
影響ではない。神の御怒りを恐れなければならず、この夜で起きるいろいろな問題を
恐れてはならない。

 1節の説明が2-6節で、7節の説明が8-12節である。

 6節は、前からつながっていて前から見ると、夕暮れには涙が宿っていて、そし
て、朝明けには喜びの叫びがあり、そして、平和の中で「揺るぐことはない」という
ことになる。6節は5節にある喜びの叫びの内容であるので、4-6節はひとかたまりで
ある。

 7節の前半は、「私を力の山に立たせた」ということになり、後半は「主が御顔を
隠され、怖じ惑う」ということになる。前半は主の恩寵、恵みによるものであり、後
半は主の御怒りによるものである。
 7節と似ている箇所が1節である。そこも前半で「主が私を引き上げた」と言い、後
半では「敵の喜びはつかの間」となっている。
 1-6節と7-12節は平行している。
 1節                     7節
    2-3節 呼、穴から救(死への勝利)  8-9節 呼、墓から救(死への勝利)
     4-6節 感謝              10-12節 祈り
      ・怒りは救いになる            ・嘆きは踊りに変えられる
      ・涙は喜びになる                      ・荒布を解き喜びを着る
      ・永遠に揺るがない(喜びの叫び)  ・とこしえに感謝(叫び)
 この構造はキアスマスとも言えるが、平行である。

 神殿ではいけにえを捧げる。礼拝の中心はいけにえである。祭りの中心もいけにえ
を捧げて食べることである。
 神殿封建の祈りは、神の御怒りをとどめるということである。神殿での犠牲は罪の
赦しを求めるいうことである。

 この詩篇では7回主に求めている。ソロモンの神殿封建の祈りも、7回「聞いてくだ
さい」と祈る。これは、7の70倍、罪を許さなければならないということにつなが
る。

 穴から出してもらうためには、呼ばなければならない。呼ぶ時に、穴に入っている
ことを言わなければならない。

 詩人は、6節を悪者として言っていたと思われる。それで、彼は穴に入った。6節は
その意味で解釈しても、基本的なメッセージは変わらないが、ポイントがずれてしま
う。

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   Shou Itou
   mailto:shou_itou@parkcity.ne.jp
   May The Lord Be With You!!
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