Subject:
詩篇33篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2004/05/17 16:46
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

●構造

A 1-5 主に新しい歌を歌え。なぜなら、主のことばは義、わざは真実

    B 6-7 主はすべてを創造された

        C 8-11 主は国々をむなしくされるが、ご自分の計画を堅く立たせる

            D 12 主を神とする民は幸い

    B 13-15 主はすべてを見られる

        C 16-17 国々の軍勢はむなしい

            D 18-19 主はすべてを見て、救われる

A 20-22 主を待ち望む。なぜなら、主は助ける

●構造の説明

この詩篇の構造は比較的簡単であるように見える。

この詩篇は大きく2つに分かれ、1-12には創造、13-22には救い、再創造という題を付
けることができる。

最初のAでは主のことばとわざを賛美している。それに対して20-22では救い主である
主に助けを求めている。

Bの部分では主が創造されたということと、主が創造されたものをすべて見ておられ
るということが対比されている。主は創造して放っておくのではなく、すべてを見て
おられるのである。

Cで国々のむなしさが言われている。しかし、主はご自分の計画を堅く立たせるので
ある。

Dの部分では神がイスラエルをご自分の民とし、イスラエルが神を自分たちの神とす
るということと、主が待ち望む者に目を注ぐということと、目を注ぐ方を待ち望んで
いるということが対比されている。これは神と民の関係である。

●気が付いたこと

・この詩篇には「新しい歌」というテーマがでてくる。この新しい歌とは救いを喜ぶ
歌であり、新しい時代の歌である。

・この詩篇には「天から目を注ぐ」というテーマが3回でてきて目立つ。そしてこの
テーマは創世記のノアの箱のストーリー、バベルの塔のストーリーなどにでてくる。

・4節で「ことば」と「わざ」が並行されているのはおもしろい。これは完全に天地
創造のことを指している。初めに主が行われたわざはことばによるものだったからで
ある。

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