Subject:
詩篇36篇 ヨハネの福音書1章の構造(ケイヤ)
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Date:
2004/06/10 12:36
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

いろいろな注解書を見てヨハネの福音書1章の構造を考えました。

●聖書の集中構造 下 新約篇 森彬著 ヨルダン社

この本の中では3つの構造が紹介されている。

1) 著者が考えた構造

「ヨハネのプロローグ」

A 1b, 2 言と神の共存
    B 1c 言=神
        C 6-8 光についてのヨハネの証し
            D 9b, 11a 世にきた光
                E 12a イエスを受け入れた者
                    F 12b 神の子となる特権を与えたもうイエス
                E 12c イエスを信じた者
            D 14a, b 私たちの間に宿った言
        C 15 キリストについてのヨハネの証し
    B 18b ひとり子=神
A 18b 父と子の共存

このように著者は構造を考えたが、まず構造を考える時に順番を少し変えたり、対比
されていないように見える部分を無視してしまうのには抵抗がある。著者はここでキ
アスマスの構造を考えたが、特に中心の部分などには無理がある。

この構造の説明を読むと、著者は「初めに、ことばがあった」という創世記と同じ言
い方は特別にキアスマスと関係ないと言っている。彼はまずAの部分では言葉と神が
「共に」おられたように、御子が御父の「ふところにおられる」ということが対比さ
れているということを言っている。しかし、彼は14節を無視している。ここにはこと
ばの話もでてくるし、御父の「みもとから来られた」御子の話もある。Bの主イエス
・キリストが神であるという部分、Cのヨハネの証し部分、Dの主イエス・キリストが
世に来たということについて書いてあるということは別に問題がないように見える。
著者は受け入れた人々、そして御名を信じた人が対比され、中心に特権を与えるとい
うことがあると言っているが、ギリシャ語を見ていないので分からないが、特別に分
ける必要はないように見える。

2) ノルウェーのP・ボルゲンが考えた構造

A 1-2 言と神
    B 3 すべてのものは彼によって出来た
        C 4-5 光
        C 7-9 光
    B 10 世は彼によって出来た
A 14-18 言と神

著者はボルゲンがこの箇所にはユダヤのタルグム的性格が含まれていることを指摘し
たということを言っている。この構造を見ると著者が言及しているように言葉の対比
が目立ち、またその中でも3節と10節が対比されているということが特に目立ってし
まったようである。この人の構造によると10節につながっている11-13が無視されて
いる。

まだ途中です。

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