Subject:
詩篇37篇 10-11節について
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2004/06/15 12:40
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

詩篇37篇の中心である10-11節についての説明を書きました。

「ただしばらくの間だけで、悪者はいなくなる。あなたが彼の居所を調べても、彼は
そこにはいないだろう。
しかし、貧しい人は地を受け継ごう。また、豊かな繁栄をおのれの喜びとしよう。」

詩篇37篇の中心と思われる段落、説は10-11節でした。そこでは、貧しい者(へりく
だるもの)が地を受け継ぐと言うことが書かれています。ここが引用されているのは
山上の説教です。

キリストが山の上で教えて下さったときに、幸いなものはどのようなものかと言うと
ころから始まります。詩篇37篇の11節は、マタイによる福音書5:5に引用されていま
す。

11節の貧しい者とは、ヘブル語を見ると、へりくだる者たちはと言うことになってい
ます。マタイ5:5を見ると、柔和なものは幸いですという訳になっていますが、クロ
スリファレンスを見ると、あるいはへりくだったものと書かれています。

だから、11節の言い方を変えると、「しかし、へりくだる者たちは地を受け継ごう。
また、豊かな繁栄をおのれの喜びとしよう。」と言うことになります。マタイ5:5
の言い方も変えてみると、「へりくだるものは幸いです。その人は地を相続するから
です。」と言う訳になります。

このように、マタイ5:5の山上の説教を見ると、詩篇37篇の11節が引用されている
ことが分かります。

へりくだるものは、なんと幸いなことよ。

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