こんにちは、+KeiyaKannoです。

マタイの福音書5章の山上の説教とルカの福音書6章の平地の説教の最初には「幸いな
るかな」という言い方がでてくる。その中でマタイの福音書5:5は詩篇37:11を引用し
ている。それで他の幸いなるかなの箇所がどこから引用されているのかを見ました。
これをやることによってそれらの引用の元を比べることができるかもしれないという
狙いです。

●山上の説教（マタイの福音書5章）

・心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。

この言い方は他の箇所から引用されているものではないように見える。

・悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。

この言い方はイザヤ書61:2から引用されている。このイザヤ書61章で主イエス・キリ
ストが話している。主イエス・キリストは貧しい者に福音を伝え、悲しむ者たちを慰
めて、賛美するようにするためにこの世に来られたのである。またこの61:1-2aは主
イエス・キリストが安息日にナザレの会堂で読んだ箇所でもある。そこを読んでご自
分がその油そそがれた者であると言われたが、人々は信じなかった。

・柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。

これは先程も書いたように詩篇37:11からの引用である。詩篇37篇では地を受け継ぐ
のは貧しい人だと言われているが、マタイの福音書5章では柔和な者、へりくだった
者であると言われている。

・義に飢え乾いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。

ここはイザヤ書55:1からの引用である。このイザヤ書55章も主イエス・キリストにつ
いての預言であり、主イエス・キリストが食べ物を求めるために来いと言われること
を書いている。これはヨハネの黙示録などで言われている「乾いた者は来なさい」と
いうことにつながっているように考えられる。

・あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。

この箇所が特にどこから引用されたということは強調されていないが、詩篇41:1には
そのものが書かれている。この詩篇ではまず貧しい者をあわれむ人はあわれまれるの
で幸いであるということが言われている。彼は敵に攻撃されているので、私をあわれ
んでくださいということを主に願っているのである。

まだ途中です。

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