Subject:
詩篇40篇 構造
From:
Date:
2004/07/06 12:08
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

詩篇40篇の構造を考えました。

昨日と今日はこのような構造を考えていた。

A 1-2 穴から引き上げる
    B 3 主への賛美
        C (A) 4 高ぶる者にではなく、主に信頼する

            D 5a 主のご計画は数も知れない
                E 5b 主のみわざを語り尽くすことはできない

                    X 6-8 いけにえを捧げるのではなく、みこころを行う

                E 9-10 主の義を大会衆で語り告げる
            D 11-13a 数えきれないわざわいのために、恵みを惜しまず、みこころ
を行ってください

A 13b-15 悪者が恥を見る
    B 16 主への賛美
        C (A) 17 私は悩む者である

この構造ではこの詩篇は大きく分けてABXBAのような構造で、AとBの中が細かくなっ
ている。

まず大きなAの中は3つに分かれていて、キアスマスのようにもなっている。最初のA
では詩人が穴から引き上げられ、高くされているが、最後のAでは自分たちが高いと
思い、詩人をあざ笑っている悪者は恥を見るつまり、低くされるのである。次にBの
部分では主が救ってくださったことに対して両方で賛美している。最後のCの部分はC
ではあるが、Aと関連して考えることができる。Cの部分で高ぶる者にではなく、主に
信頼しているということを言っているが、これは謙っているということを表してい
る。そして最後のCでは自分が悩む者、貧しい者であるとはっきり告白しているので
ある。最後のAの部分が13bから始まるのは、13b-17が詩篇70篇で引用されているから
である。

Bの部分は2つに分かれる。そのDの部分では主の計画の数、大きさは分からないと
言っているが、最後のDでは自分に対するわざわいが数多くなっている。そのために
彼は自分に対する恵みと真実を惜しまないでくださいということを願っている。惜し
まないということは恵みと真実を数えきれないほど下さいということになる。また御
心を行ってくださいということも願っているのである。

中心は6-8ということにしたが、この部分はヘブル人への手紙10章で引用されてい
る。この部分で主にいけにえを捧げるということではなく、みこころを行うと言って
いるが、本当にいけにえを捧げることは主のみこころを行うということである。これ
は主イエス・キリストを見ればよく分かる。主イエス・キリストは怒りの杯を取り
去ってくださることを願うが、それよりも御父の御心が行われることを求めている。
そして御父の御心は主イエス・キリストが十字架の上でいけにえとなることであっ
た。

今日の詩篇研究でこの構造を考えた時に最初の1-4と13b-17が3つに分かれたので
5-13aも同じような順番になっているかと考えた。しかし、これはまだ確かではな
い。

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