こんにちは。菅野みくにです。

詩篇42-43篇の全体の構造についてまとめました。

詩篇42篇と43篇は一つの詩篇として考えるべきである。それは、言い方も同じ節があ
り、似ている文章があり、似ているポイントがあるからである。しかし、なぜ詩篇の
番号を付けた人は42篇と43篇を分けたのか。

詩篇42：5,11,43：5はだれが見ても、同じだと言うことが分かる。その三節から見て
分かるポイントは二つある。一つはなぜ絶望しているのか。もう一つは、何を待ち望
んでいるかである。

「なぜ絶望しているのか」について知るためのポイントは二つある。一つは「あなた
の神はどこにいるのか」と敵が言うこと、もう一つは私の神はどこにいるのかと自分
で言うことである。ポイント1は42：3,10にあり、ポイント2は42：9,43：2にある。

「何を待ち望んでいるか」について知るためのポイントは二つある。一つは「恵
み」、もう一つは「歌」である。ポイント1は42：4a,42：8a,43：3にある。ポイント
2は42：4b,42：8b,43：4にある。今書いたことを分かりやすくまとめると下のように
なる。

1）なぜ絶望しているのか
2）何を待ち望んでいるのか

　1）-a．あなたの神はどこにいるのか　42：3,10
　　　 b．私の神はどこにいるのか　　 　42：9,43：2

　2）-a．恵み　42：4a　42：8a　43：3
　　　 b．歌　   42：4b　42：8b　43：4

全体の構造は次の通りになる。

42：1-5

A 1-2 神離（絶望）
　B 3 おまえの神はどこか？
　　C 4 思　神の家で歌う
　　　X 5 なぜ　歌

42：6-11

A 6-7 神離（絶望）
　B 8 恵み・歌
　　C 9-10 私の神はどこか？おまえの神はどこか？
　　　X 11 なぜ　歌

43：1-5

A 1 敵近（裁きを求める）
　B 2 私の神はどこか？
　　C 3-4 光・まこと　神家歌
　　　X 5 なぜ　歌

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