Subject: 詩篇46篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ) |
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Date: 2004/08/16 11:43 |
To: <saiwainet@yahoogroups.jp> |
こんにちは、+KeiyaKannoです。
●構造
1-3 神は避け所なので、国々が揺らいでも恐れない
A 1 神は避け所
B 2-3 それゆえ山、海などが変わっても恐れない
4-7 神は都が揺るがないようにされるが、国々を揺るがされる
B1 4-5 神のおられる都はゆるがない
B2 6 神によって国々は揺らいだ
A 7 万軍の主はわれらのとりで
8-11 神は国々が揺るがすのをやめさせる
B 8-10 主は国々の戦いをやめさせる
A 11 万軍の主はわれらのとりで
●構造の説明
この詩篇は大きく分けて3つに分かれる。1-3, 4-7, 8-11である。このように分かれ
るのは3, 7, 11節の最後にセラがあるからである。
この3つの部分には主に2つのテーマがあり、それらが繰り返されている。そのテーマ
とは「神が避け所、とりでである」ということと「国々が揺れる」ということであ
る。3つの部分には似ているテーマがあるが、それぞれ少しずつ違う。
最初の段落である1-3で詩人は何があっても恐れないということを言っている。それ
は主が彼の避け所である。彼は2, 3節でいろいろな状況を語っているが、ここでどの
ような信じられないようなことが起きても恐れないと言っているということも言える
が、ここには別の意味があると考えたほうが良い。ここで言われているのは国々の話
である。イザヤ書などの預言書を見ると分かるように山々、海などは国々の例えとし
て使われるからである。このように考えるなら、この箇所のあとの部分とのつながり
が分かる。
4-7では神は都を揺るがすということはなされないが、同時に国々を揺るがされると
いうことが言われている。神はただ国々を揺るがされているのではなく、都が揺るが
ないようにされるために、国々を揺るがすのである。
最後の段落では神が国々を揺るがされたが、彼らが揺るぐことを許されない。彼らは
神の民を揺るがしていたが、神はそれをやめさせるのである。
●気が付いたこと
・この詩篇は詩篇27篇の前半と似ている。特に似ているテーマは「主がとりでなの
で、恐れない」と「神の住まい」である。
・2節と3節にある山々が揺らぐ、海が騒ぐなどのテーマは福音書の中で主イエス・キ
リストが小さな信仰があったら山々が海の中に移ると言われたことを思い出す。
・7節と11節は全く同じ言い方である。
・9節で主が戦いをやめさせるというテーマがあるが、これは何度もいろいろな詩篇
の中にでてくるテーマである。
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