Subject:
詩篇52篇 ドエグについて(ケイヤ)
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Date:
2004/09/29 12:11
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

この詩篇の表題には「指揮者のために。ダビデのマスキール。エドム人ドエグがサウ
ルのもとに来て、彼に告げて『ダビデがアヒメレクの家に来た。』と言ったときに」
ということが書かれている。それでエドム人ドエグのストーリーを見て詩篇52篇との
つながりを見ました。

●ストーリー

ドエグについてのストーリーは第1サムエル記21-22に書かれている。

サウルはダビデが自分よりも戦いにおいて強く、人々に人気があるのを見て、またダ
ビデが次のイスラエルとユダの王となるということが決定的であるということを考え
て彼を殺そうと追いかける。サウルは何度もダビデを追いかけたが、ダビデはサウル
から逃げていた。ある時にサウルがダビデを殺そうとしたので、ダビデは急いで逃げ
た。彼は急いで逃げてきたので食べ物、武器などを持っていなかった。それで祭司の
町ノブに行き、そこで聖別されたパンとダビデが殺したゴリヤテの剣を手に入れた。
それを見ていたサウルのしもべであり、牧者の中の勇士であったドエグはこのことを
サウルに報告する。ダビデがハレテの森にいる時にサウルはノブに行き、そこで祭司
たちを殺そうとする。まず彼は自分の家来に殺すことを命令したが、彼らは主の祭司
たちを殺すことを恐れた。それでサウルは異邦人であったドエグに彼らを殺すように
命じる。彼は85人の祭司たちを殺す。しかし、アヒメレクの息子エブヤタルだけは逃
げてダビデの所に行く。

●詩篇52篇とのつながり

第1サムエル記21:7でまずドエグが紹介されているが、ここで4つのことが書かれてい
る。彼はサウルのしもべであり、エドム人であり、また牧者でもあり、その中でもつ
わものであった。この最後にある「つわもの」という言葉と詩篇52:1にある勇士とい
う言葉はヘブル語で同じではないが、似ている言葉である。皮肉なのは第1サムエル
記21:7で使われている言葉は神が力強いという時に使う言葉の同義語であるというこ
とである。

詩篇52:5を読むと主は悪者を滅ぼすと言われているが、そこで幕屋から引き抜かれる
と言われている。ここを見ると悪者、欺く者は神の民であったが、逆らったというこ
とを読み取ることができる。しかし、ドエグはエドム人であった。彼はエドム人で
あったのに全イスラエルの王であったサウルの下にいる権力者になってしまったので
ある。彼はエドム人であったのにイスラエルにいたので、主はその地から引き抜かれ
るのである。

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