Subject:
詩篇55篇 構造(ケイヤ)
From:
Date:
2004/10/21 14:06
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

詩篇55篇の構造を考え直しました。

●構造

・1-15 問題

  A 1-2 祈り: 私の祈り、うめきを聞いて答えてください
      B 3-8 状況: 敵の恐ろしい迫害があるので、荒野に逃げたい
          C 9-11 祈り: 主よ。悪に満ちている敵の町を言葉によって混乱させてく
ださい
              D 12-14 強調: 敵は友人であり、神を一緒に礼拝した者たちである
                  E 15 結末: 敵が死に、よみに下るように

・16-23 解決

  A 16-17 祈りの答え: 私が祈り、うめくと主は聞いて答えてくださる
      B 18 状況: 敵の挑戦から平和のうちに救われる
          C 19 祈りの答え: 主は祈りを聞き、恐れずに悪を行っている者を悩まさ
れる
              D 20-21 強調: 敵は自分の友人を攻撃した
                  E 22-23 結末: 敵は穴に落ちるが、主が重荷をゆだねるためにゆ
るがない

●構造の説明

この詩篇の構造は大きく2つに分かれる。

1-15では主に向かって祈り、自分がどのような状態にあるのか、敵がどのように攻撃
しているのかを訴えている。敵は彼らを恐れによって攻撃しているので、主に彼らを
滅ぼしてくださることを求めている。16-23には解決が書かれている。その解決とは
1-15で祈った敵が滅ぼされることが成就されるということである。この2つは5つに分
けることができ、それぞれが対比している。

Aである1-2と16-17の対比はこのようになっている。最初のAでは主に祈り、うめき、
答えを求めている。それに対して16-17では主に祈って、うめくなら聞いてくださる
という確信を持っている。

Bでは状況を訴えている。3-8で敵が恐ろしい迫害によって攻撃しているので、逃げた
いと言うことを願っている。そうすると主は祈りを聞き、恐れの反対である平和のう
ちに助けてくださるのである。

2度目の祈りがCにある。ここでは敵がさばかれ、言葉において混乱に陥ることを願っ
ている。そうすると主は祈りを聞き、彼らを悩まされるのである。

敵についての強調がDにあり、ここで敵は自分の友人であるということが言われてい
る。友人であった者たちが裏切って攻撃しているのである。

Eは結論で敵が穴に落ちるということが言われている。しかし、主に重荷をゆだねた
正しい者はゆるないのである。

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+KeiyaKanno
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