Subject:
詩篇59篇 研究のための下ごしらえ
From:
"keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com>
Date:
2004/11/15 10:52
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

●構造

A 1-5 罪を犯していない私を敵から救ってください (高く上げる、私の罪、国々、あ
われまない、セラ)

    B 6-8 犬のように傲慢に話す

        C 9-11 恵みの神はとりで (私の力、とりで、恵みの神)

A 12-13 口によって攻撃している敵を滅ぼしてください (罪、高慢、滅ぼし尽くす、
ヤコブ、セラ)

    B 14-15 犬のようにほえる

        C 16-17 とりでである恵みの神を賛美 (力、とりで、恵みの神)

●構造の説明

この詩篇には並行している部分があるので、構造を考えるのはあまり難しくない。前
半の1-11と後半の12-17に分かれていて、それぞれが3つに分かれ、並行している。

●気が付いたこと

・この詩篇にでてくる敵は個人的なものではないということが、国々に対してさばき
を求めているということで分かる。この敵はゴリヤテのような者であるということが
考えられる。

・この詩篇と58篇をセットにして94篇と比べることができる。詩篇94篇では復讐して
くださる神にまず祈る。それからこの詩篇にでてくる「悪者が高慢になっている」、
「敵が待ち伏せている」などのテーマがでてくる。このことを通して私たちは詩篇58
篇と詩篇59篇がつながっていることを教えられる。

・6節と14節はほとんど同じ言い方である。

・11節と13節は矛盾しているように見えるが、どちらも同じ目的のためであるという
ことが興味深い。11節では敵を完全に滅ぼさないことによって民に神がご自分の力を
示されることを求め、13節では敵を完全に滅ぼしてつくすことによって力を表される
ことを求める。

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+KeiyaKanno
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