Subject:
詩篇59篇 犬研究ll
From:
Miwaza J. Kanno
Date:
2004/11/17 12:01
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

みーちゃんです。

聖書全体の中の犬を見ました。

聖書の中にはたくさんの犬がでてきますが、そのなかでも、よく出て来るのは、契約の呪いの中の”血を犬がなめる”ということや”死んだ者を犬が食べる”などです。そして、聖書全体の中でも、今の時代のように犬をペットとしているというような箇所は、見つかりません。それよりか、犬は聖書の中で忌み嫌うべき動物として、悪者が犬という動物に例えられたり、死体と一緒にでてきたりしています。このような、悪い犬は実は聖書の最後の最後にもでてきます(黙示録22章15節)。この犬は、最後に都には入れない者として、魔術師や不品行の者、人殺し、偶像礼拝の者、偽りを行なう者たちとともにでてきます。この人々はすべて都に入ることなく、町の外に追い出されます。

犬という動物は汚れているということは、キリストの山上の説教からも分かります。説教の中で、”聖なるものを犬に与えてはならない”ということが言われているからです。これは、次の所に出てくる”豚に真珠”という話とつながっています。反対に、何を犬に投げれば良いのかということは、出エジプト記22章31節に書かれている通り、”野で獣に裂き殺されたものの肉”です。

聖書の中には、神様ご自身が犬による呪いを宣言する所があります。エレミヤ15章3節は預言者によるさばきの預言の話ですが、イスラエルは犬に引きずり回される、と出てきます。また、この呪いの犬は鳥と一緒に呪いの動物としてでてきていますが、呪いの時に、鳥と犬がでてくるのはここだけではありません。1列王記14章11節で、預言者アヒヤはヤロブアムの奥さんであるイゼベルに対して”ヤロブアムに属する者で、町で死ぬ者は犬がこれを食らい、野で死ぬ者は空の鳥がこれを食らう。”と言いました。

聖書に出てくる悪い女の中にもう一人イゼベルと言う人がいます。それは、アハブの奥さんで、この人も預言者エリヤに”アハブに属する者で、町で死ぬ者は犬どもがこれを食らい、野で死ぬ者は空の鳥がこれを食らう。”と預言された者です。この女は、ナボテと言う無実の者を石で殺した悪者です。このナボテと言う人の血は犬になめられてしまいましたが、イゼベルは死んだ時に自分の血も犬になめられてしまいました。実は、”~に属する者で、町で死ぬ者は犬どもがこれを食らい、野で死ぬ者は空の鳥がこれを食らう。”という呪いの預言の言い方は、聖書の中に3回も出てきます。

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