Subject:
詩篇61篇 王について(将)
From:
"Shou Itou" <shou_itou@parkcity.ne.jp>
Date:
2004/11/30 14:18
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+イトウショウです。
 
王について考察しました。
 
◆サウル
 
サウルは、イスラエルの民が王を求めた結果、主が選んだイスラエルの正統かつ最初の王であった。最初のうち彼は善良な王であったが、時が進むにつれて堕落していってしまった。主はサウルを王にしたことを悔やまれた。
 
サウルはこの詩篇に書かれているように、いのちを延ばし、永遠に御前についていてほしいと祈るな王ではない。彼の悪は大きく、ダビデを愛し、ダビデが愛していたサウルの息子ヨナタンにまで及んだ。初期のサウルであればこの詩篇に書かれているような祈りをされる王であった。
 
◆ダビデ
 
ダビデはこの詩篇の著者でもあり、この詩篇に書かれている祈りをされるにもふさわしい。しかし、どんな人(キリストを除く)であろうと罪は犯すものであり、ダビデもその例外ではなかった。ダビデは罪を犯してしまったが、すぐに罪を認めて悔い改めたので、良い王なのである。悪い王とは罪を宣告されても、罪を認めずにかえって罪を宣告した人を殺す。ダビデこそイスラエル史のなかでもっとも良い王であった。
 
◆結論
 
ダビデがこの詩篇を書いたことは明白である。そして、ダビデの時代の王といえば、ダビデ自身と先王サウルである。サウルはこのような祈りの主題になる人物ではないと考えられるので、この「王」とはダビデが自分について語っていることであると思われる。
 
-------------------------------------------
  Shou Itou
  mailto:shou_itou@parkcity.ne.jp
  May The Lord Be With You!!
-------------------------------------------