Subject:
詩篇62篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2004/12/06 10:30
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

●構造

・構造1

A 1-2 ゆるぐことない岩を待ち望む
   B 3-4a ぐらつかせて落とそうとする
       C 4b 悪者は偽り

A 5-6 ゆるぐことない岩を待ち望む
   B 7-8 神は我らの避け所、岩
       C 9-12 偽り者は軽い。神はさばく

・構造2

A 1-2 ゆるぐことない岩を待ち望む
   B 3-4 ぐらつかせて落とそうとする
A 5-6 ゆるぐことない岩を待ち望む

A 7-8 神は避け所であり、力と救いは神にある
   B 9-10 悪者はむなしく軽い
A 11-12 神は恵みと力を持ち、さばきをなされる

●構造の説明

この詩篇は前半の1-4と後半の5-12に分かれる構造と前半1-6と後半7-12に分かれる構造が考えられる。

・構造1

この構造では前半と後半が対比されているというように考えた。1-2と5-6の同じ言い方を最初にして対比されているが、問題は2つある。1つはBの対比がこじつけのようであるということである。もう1つはCの対比がアンバランスだということである。4bに対して9-12は長すぎる。

・構造2

この構造の方がバランスは良いように見える。この構造の特徴はBの部分がAの逆のようになっているということである。前半では、Aにはゆるがないということが言われているが、Bにはぐらつかせようとしているということが書かれている。後半を見ると、Aでは神がすべてをなさると言われているが、Bではむなしく軽いということが言われている。しかし、問題もある。1-6と7-12のつながりがはっきりとは分からないということや、7-8と11-12のつながりがこじつけのようであるということである。また4節と9節のつながりが無視されている。

●気が付いたこと

・1, 2節と5, 6節はほとんど同じ言い方である。また4節と9節にも同じような言葉がでてきて似ている。

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