こんにちは。菅野みくにです。
詩篇69篇は長い詩篇で、まだ十分に全体を理解することが出来ていないので、構造を考え直しました。
■テーマ:
全体の大きなテーマは二つある。一つは「泥沼」である。もう一つのテーマは、「そしり」である。全体でこの二つのテーマがどのように繰り返されているか。または、どのようなつながりになっているかを見なければならない。「泥沼」の反対のこと、「そしり」の反対のことも出てくる。
・泥沼 1-3節 14-15節 (22-23節 敵落穴)
・そしり 7-12節 19-20節
わたしが泥沼に陥ると言うことの反対は敵が穴に落ちることである。そのテーマは22-23節に出てくる。また、35-36節の地を受け継ぐというのも泥沼に陥ることと反対である。
そしりを受けることの反対は、32-33節に書かれている。貧しい者たち、捕らわれ人がさげすまれないと言うことである。そしられていることはさげすまれていることと同じである。
■構造(今のところ):
1-5節 救 泥沼 13-15節 恵救 泥沼
6-12節 祈 そしり 16-23節 恵救 そしり
24-29節 怒 荒野 30-36節 あわれみ 地受継ぐ
構造を実際に書いてみれば分かるように、「泥沼」と「そしり」というテーマが繰り返されている。最初は泥沼、次にそしり、次に泥沼、そしりとなっている。最後は神様は敵を怒り荒野に住まわせるが、私たちを怒らずにあわれんでくださり、地を受け継ぐことになる。
■30-36節:
30-36節の結論の部分を先に考えてしまった方がわかりやすいかもしれない。なぜ、29節からではなく、30節からにするかというと、29節にはヘブル語でヴァ「しかし」と言う接続詞があるから。
30-31節 賛美せよ(ほめたたえよ)
キー32-33節 理由:あわれみ(≠そしり、侮辱)なぐさめる、同情する(20節)
34節 賛美せよ(ほめたたえよ)
キー35-36節 理由:地を受け継ぎ、シオンに住む(≠泥沼)
32-33節と35-36節は理由であって、泥沼と、そしりの反対になっている。