Subject:
詩篇75篇 角(将)
From:
Shou Itou
Date:
2005/03/16 8:13
To:
"+saiwai.net" <saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+イトウショウです。

角について聖書から見ました。

角という言葉は旧約聖書の前半では、出エジプト記とレビ記の中に多く見られ、
それらは天幕に関する箇所である。次に出てくる箇所はヨシュア記6章である。
そこでは、ヨシュアたちがカナンの地には行ってエリコという町を攻めていたと
きの話しであり、イスラエルは角笛を持って勝利を得た。

第1サムエル記2:1には有名な角の箇所がある。この1サム2章の前半は、ハンナ
にサムエルが与えられたときの祈りであり、「ハンナの祈り」として有名であ
る。彼女はその祈りをこう始める。「私の心は主を誇り、私の角は主によって高
く上がります…」このことから見られるように、私たちが主にあって誇ることは
しなければならないのであるが、人間は罪人であるのでその誇りを自分中心に考
えてしまうから、気をつけなければならない。

エレミヤ書48:25においては、今回の詩篇と同じ意味で角が使われている。エレ
ミヤ48章はモアブに対する裁きの宣告であり、そのモアブは傲慢や高慢な態度を
取っており、自分中心の非常に罪深い行いをして、主の御業をおろそかにしたの
で、その角が切り落とされ、神々の祭壇が裁かれ、誰もモアブを喜ぶことはない。

預言書の中で角が預言の中に何回も出てくる箇所はダニエル書の後半であり、特
に8章において角の話しは多い。そのダニエル8章は、ダニエルが生きているペル
シャ帝国時代の後、ギリシャ帝国、ローマ帝国の時代について語っている。

-- Shou Itou E-Mail: shou_itou@parkcity.ne.jp