Subject:
詩篇76
From:
伊藤由美 <itoyumi@parkcity.ne.jp>
Date:
2005/03/21 13:53
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

伊藤由美です
詩篇76の構造を送ります

前半1ー7
 1ー3 神の御名 シャレムの仮庵 戦いを打ち砕く
 4ー7(abba)威厳 剛胆な者を倒す 騎手・馬を倒す 恐ろしさ 

後半8ー12
 8ー10 裁き 裁き(立ち上がるー契約の箱ー幕屋ー仮庵) キー 人の憤りまでもが神を賛美
 11ー12 主に誓いを果たすこと 贈り物を捧げること 地王への裁き

今日は、検索方法を忘れないために、また、この次から、自分で調べるにはどれくらい時間がかかるのか、
かけられるのかの時間的な感覚を養っておくために、少し時間を費やしてキーワードと思われることばも調べてみました。
それで、いつものルールに反しますが、学んだことを分かち合わせて下さい。

・2節の「仮庵」から連想したことは、復楽園で学んだことですが、
エルサレムに上る途中に仮庵に住むということは神の守りを信じなければできないことだ、
また仮庵の祭りを守ること自体が出エジプトの神の恵みを思い起こすためのもの、などです。
クロスリファレンスでは、哀歌の中の「畑の仮小屋」があるので、これのことかなと思います。
・「仮庵」は幕屋のことかと思いましたが、ストロングナンバーでは「幕屋」の05521と1番違いの05520で、
「隠れ場」というような使われ方をしています。日本語で検索すると05521の方が多く出て来るようです。
・5節「剛胆な者」は、ストロングナンバーで見ると、荒馬、つわ者、・・・など多種様々ですが、
面白いのは「雄牛」でこれは山羊との対比でリーダーを指す、という士師記のクラスの説明を思い出します。
リーダーだということは、後半の地の王につながるものかなと思わされます。
・剛胆な者はクロスリファレンスでは、アッシリア王のことが出て来るので、戦いの一つはこれに関することかなと
思わされます。実は、Apostolic Bibleでは、冒頭にアッシリアについての記述が含まれていました。
・6節の「騎手・馬」と言えば、パロの軍勢を思い出しますが、これはクロスリファレンスでもそのようです。
・10節の解釈が全くわからなかったのですが、クロスリファレンスでを見て唸ってしまいました。
神がご自分の「力」と「御名」を「全地」に知らせるために、「パロ」の「心を頑なにされた」とあるのです!
・11節の「贈り物」から最初に連想したのは、3人の博士達のキリストへの贈り物です。
ストロングで調べると詩篇68で王たちが送り物を携えてくるという、記憶に新しいところがでましたし、
イザヤで万軍の主のために「シオンの山」に贈り物が運ばれてくるというのもありました。
・一方、Apostolic Bibleでは、博士の贈り物の他に、「供え物」「献金」「大祭司が捧げる捧げ物」というのもありました。


・足りない研究ですが、この詩篇のテーマを考えると、仮庵ー聖所の完成、神の力・御名が全地に知られること、
地王たちの服従、新約聖書的には全世界がまことの大祭司をあがめるようになる、といった流れになるのかなあと
思わされています。
・戦いの内容について、パロ(6節と10節)やアッシリヤ王をもう少し区別すると違う構造になるのかなと思いましたが、
区別する必要があるのかわかりませんし、すでに力尽きてきたので、このへんで止めようと思います。

・今週、特別に時間を注げたので(というより注いでしまった)、それでもこの程度ですが、
今度から、少しでも自分で調べることを覚えて、さいわいネットに「ぶらさがっている状態」から
脱却できればと願っています。