Subject:
詩篇78篇の構造と問い(+ちゃんくん)
From:
"+ShinyaKanno" <shinya@kanno.com>
Date:
2005/04/04 10:58
To:
"Saiwainet" <saiwainet@yahoogroups.jp>

+ちゃんくんです。

詩篇78篇の構造と問いを考えました。

■テーマ

・神はイスラエルにみわざを行われた
・しかしイスラエルはそのみわざを忘れた
・そのためにイスラエルに神の怒りが下る
・けれども、神様はご自分の民をあわれみを持って導かれた
・イスラエルはやっと神様を思い出した

■構造

A 1-7節 先祖たちに行われたみわざを子孫に告げる
  B 8-11節 先祖たちは神様のみわざを忘れた
    C 12-16節 神様はイスラエルをあわれみを持って導いた
  B 17-20節 それどもイスラエルは神様に文句を言った
      D 21-22節 神の怒りがイスラエルの上に下る
    C 23-29節 神はあわれみによって、飲食を与えられた
  B 30節 それでもまだイスラエルは欲望
      D 31節 神の怒りが民の上に下る
  B 32節 なのに、イスラエルは罪を犯す
      D 33節 こうして、彼らの齢を消えさせた
        E 34-35節 やっとイスラエルはみわざを思い出した
  B 36-37節 また、イスラエルは神を欺いた
    C 38-39節 神はあわれみにより、罪を赦された
  B 40-43節 イスラエルは神のみわざを忘れた
      D 44-51節 神はイスラエルをさばかれた
    C 52-55節 ご自分の民をあわれみを持って導かれた
  B 56-57節 それなのに、イスラエルは神の命令を守らなかった
      D 58-64節 こうして、神の怒りが民の上に下った
    C 65-72節 主は眠りからさめ、ダビデを選ばれた

■気がついたこと

・イスラエルが神様のなさった奇しいみわざを思い出したというテーマは、
1回しか78篇の中に出てこない。

・それとキアスマスのAも1回しか出てこない。

・先週77篇でも言ったように、77篇の最後と78篇の最後は同じである。
しかし、77はモーセとアロンで、78はダビデである。

・78篇は72節あって、119篇の次に詩篇の中で長い。

■キーワード

・みわざ
・忘れる
・あわれみ
・導く
・罪
・怒り

■説明文

神は先祖たちに奇しいみわざを行われた。しかし、民はそれを忘れた。
主はあわれみをもって導かれたが、彼らはなおも罪を犯した。
このため、主は彼に御怒りを燃やされた。神は民を導くため、ダビデを選ばれた。

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+審也@カンノファミリー
 mailto:shinya@kanno.com
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