Subject: 詩篇83篇 6-8節(将) |
From: Shou Itou |
Date: 2005/05/17 16:51 |
To: "+saiwai.net" <saiwainet@yahoogroups.jp> |
こんにちは、+イトウショウです。 詩篇83篇6-8節についてみました。 この6-8節にはイスラエルに敵対する敵たちについて書かれている。 ●エドム人 エドム人たちはヤコブの兄弟エサウの子孫である。彼らは神に選ばれた民ではな い。彼らは自分たちの兄弟イスラエルに対して、兄弟としてのつとめを果たすべ きであったのにそうしなかった。荒野の中のイスラエルに対しては土地を通らせ ずにかえって戦ってきて、イスラエル王国の時代にはダビデが彼らに対して戦わ なければならず、エルサレム陥落の時にはローマ軍と一緒にユダヤを攻撃したの である。この人々はイスラエルの南東に住んでいた。 ●イシュマエル人 彼らはアブラハムの歴史上の長子イシュマエルの子孫であり、現代ではイスラム 教が先祖と仰ぐ人物である。イシュマエル人は聖書の中にあまり記述がないが、 創世記37章では、ヨセフの兄弟たちがヨセフをイシュマエル人の隊商に売ったこ とが書かれている。つまり、イシュマエル人たちは旅をする砂漠の民であった。 彼らはエジプトやペルシャ湾岸を旅していたと思われる。 ●モアブ人 モアブ人もイシュマエル人と同じく、イスラエルの兄弟である。彼らはアブラハ ムの甥であるロトの子孫である。彼らはイシュマエルと同じく、歴史において兄 弟としてのつとめを果たさなかった。モアブ人が行ったことの1つに、バラクの 話がある。モアブの王であったバラクは、強大なイスラエルを恐れて、預言者バ ラムに彼らを呪うように頼み、呪う計画は失敗に終わったが、イスラエルに偶像 礼拝やその他の大きな罪を犯させた。その結果として、彼らは永遠にイスラエル の集会に加われない裁きを受けたのである。ダビデの時代には、彼らはダビデに 敗北し、イスラエル王国の支配下に置かれるようになった。彼らはイスラエルの 東である。 ●ハガル人 ハガル人については、イシュマエルの母の子孫と言うことで、イシュマエル人と いう可能性もあるが、第1歴代誌5:10やこの箇所に出てくるハガル人と創世記の ハガルの関係は確かではなく、同じかどうかも分からない。 ●ゲバル人 ソロモンの時代に、彼は神殿を建てるためにゲバル人を雇ったという記述が聖書 にあるが、そのゲバルとこの箇所のゲバル人が同じであるか不確かである。「ゲ バルとアモン」と呼ばれているから、アモンの近くかも知れない。 ●アモン人 彼らはモアブ人の兄弟である。それなので、アモン人たちは兄弟モアブ人たちに 従って、遠い兄弟であったイスラエルに敵対した。彼らが行ったことは、士師の 時代にモアブと共にイスラエルを攻撃したことや、ダビデの時代に恩に仇を報い たことである。彼らもモアブと同じイスラエルの東側である。 ●アマレク人 歴史上で、アマレク人も基本的にイスラエルに敵対的である。それなので、イス ラエルに対して主は、アマレク人を記憶から消し去って根絶やしにするように命 じられた。 ●ツロ人 ツロはイスラエル北方にある地域にあるフェニキヤの都市である。彼らはフェニ キヤの、次にアッシリヤの支配下にあった。彼らは貿易をして栄えていた。 ●ペリシテ人 ペリシテ人はイスラエルに対して長年敵対している民である。アブラハムの時代 には飢饉の時の事件があり、士師記の時にはサムソンの事件があった。ダビデの 時代にようやくイスラエルの支配下に入った。 ●アッシリヤ アッシリヤはイスラエルの北方のダマスコに首都を構える王国であり、北イスラ エルを滅ぼした国である。アッシリヤもイスラエルに敵対気味であった。 この箇所では神と神の民に敵対する同盟軍の強大さが6‐8節に述べられている。 エドムは南東、イシュマエル人は南方、モアブは東、アモンはヨルダンの東、ア マレクは南方,ツロは北,ペリシテは西mそれに遠くからアッシリヤも加わって いるとことで、イスラエルは四面楚歌の状況である。その状況の中でイスラエル は主に対して信頼し、助けを求めている。そして、主は必ずのその祈りに答えて くださる。-- Shou Itou E-Mail: shou_itou@parkcity.ne.jp