こうです。契約を結んだ悪者たちの背景を見ました。
【6-8節に出てくる契約を結んだ悪者たちの背景】
●エドムの天幕のものたち
エドム人はエサウの子孫である。エサウはヤコブの兄弟だったがヤコブの敵であった。そのようにエドムは聖書の中で常にイスラエルの敵であった。ひとつの例として彼らはイスラエルがエジプトから出てきたとき、その領土を通らせないで、かえって戦おうとした。
●イシュマエル人、ハガル人
イシュマエル、ハガル人はアブラハムから出てきたものである。ハガルはエジプト人のアブラハムの女奴隷で、イシュマエルはサラがハガルによって子を得ようとしたときに生まれた子供である。イシュマエルはアブラハムの契約の跡継ぎであるイサクをからかう、またイシュマエル人はヨセフをヨセフの兄たちから買った人々である。
●モアブ、アモン、ロトの子ら
モアブとアモンはロトによって子供を生んだ二人のロトの娘の子らである。彼ら、ロトの子らはイスラエルの敵である。例としてエドムと同じように彼らはイスラエルがエジプトから出てきたときその領土を通らせなかった。
●ゲバル
ゲバル人はカナンの地の中に住んでいた人々である。イスラエルはカナンを占領したときほとんどを占領したが、士師記やほかの書物に書かれているとおり、占領しなかった地もある。ゲバル人はその中のひとつである。
●アマレク
アマレク人は神、イスラエルの敵である。申命記25:17-19でアマレク人について書かれている。神は律法の中でアマレクの名を消し去るように言っている。サウルはこのことについて罪を犯した。サウルはアマレクと戦い、アマレクに打ち勝ったとき、アマレク人の王を生かしておいた。
●ツロの住民
ツロはカナンの北の地方にある町である。ツロはアシェルの相続地に含まれている。ツロはアモスの1:9-10で兄弟の契りを覚えずにすべてのものを捕囚としてエドムにわたした罪で責められる。
●ペリシテ
ペリシテ人はユダの相続地の西の海岸地帯に属する国である。この国はイスラエルがカナンに入った時占領しなかったので、何度もイスラエルと戦う。ペリシテ人はイスラエルを士師の時代から王の時代までの間何度もイスラエルをしいたげる。ペリシテ人と戦うというときに連想する人物はダビデやサムソンである。
●アッシリヤ
アッシリヤはイスラエルを攻撃し、イスラエルの民を捕囚として連れて行く。アッシリヤは一度ヨナがニネベへ行った時、悔い改めたが、その後、また堕落して、神にさばかれる。
以上です。
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Koh Aoki 青木 光
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