こうです。「幸い」について詩篇の前から見てみました。
●申命記30:15
見よ。私は、確かにきょう、あなたの前にいのちと幸い、死とわざわいを置く。
・これはモーセが主から与えられているイスラエルに対する言葉をイスラエルに継げているところである。主はイスラエルに彼らが従うなら、祝福し、彼らが逆らうなら、呪うといわれる。
●1サムエル24:19
人が自分の敵を見つけたとき、無事にその敵を去らせるであろうか。あなたがきょう、私にしてくれた事の報いとして、主があなたに幸いを与えられるように。
・ここはダビデがサウルの着物を洞穴の中で取り、サウルがそれとダビでの言葉を聞いて、悔い改めるところである。サウルはダビデに幸いが与えられるようにという。しかし、この後サウルはまたダビデを殺そうとする。
●エズラ8:22
私は道中の敵から私たちを助ける部隊と騎兵たちを王に求めるのを恥じたからである。私たちは、かつて王に、「私たちの神の御手は、神を尋ね求めるすべての者の上に幸いを下し、その力と怒りとは、神を捨てるすべての者の上に下る。」と言っていたからである。
・この箇所はエズラが民とともにエルサレムに帰るところである。エズラは川のほとりで民とともに自分たちの道中の無事を願い、神に祈っている。
●ネヘミヤ1:11
ああ、主よ。どうぞ、このしもべの祈りと、あなたの名を喜んで敬うあなたのしもべたちの祈りとに、耳を傾けてください。どうぞ、きょう、このしもべに幸いを見せ、この人の前に、あわれみを受けさせてくださいますように。」そのとき、私は王の献酌官であった。
・ネヘミヤは自分の親類から、エルサレムの状態を聞き、神に祈る。ここはその祈りの最後の部分である。
●ヨブ2:10
しかし、彼は彼女に言った。「あなたは愚かな女が言うようなことを言っている。私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならないではないか。」ヨブはこのようになっても、罪を犯すようなことを口にしなかった。
・ヨブは潔白な人であったが、神に試練を与えることを許されたサタンによって試練を与えられる。それで彼の妻は神を呪い、死ぬようにいうが、ヨブは正しく立つ。
●ヨブ5:17
ああ、幸いなことよ。神に責められるその人は。だから全能者の懲らしめをないがしろにしてはならない。
・ここはヨブの友の一人のエリファズがヨブに話しているところである。
●ヨブ7:7
思い出してください。私のいのちはただの息であることを。私の目は再び幸いを見ないでしょう。
・これはヨブがエリファズに答えているところである。ヨブは自分がもう幸いを得ないといっている。
●ヨブ21:25
ある者は苦悩のうちに死に、何の幸いも味わうことがない。
・これもヨブの言葉である。ヨブは友の答えることを不信実といって、対抗する。
●ヨブ22:21
さあ、あなたは神と和らぎ、平和を得よ。そうすればあなたに幸いが来よう。
・これはテマン人エリファズの言葉である。エリファズはヨブが悪いという。
以上です。
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Koh Aoki 青木 光
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