こうです。詩人と詩人の民に対する神の怒りを詩篇の中から見ました。
●6:1
主よ。御怒りで私を責めないでください。激しい憤りで私を懲らしめないでください。
・詩人は苦しんでいて神に祈っている。そして敵が恥を見るようにといっている。
●38:1
主よ。あなたの大きな怒りで私を責めないでください。あなたの激しい憤りで私を懲らしめないでください。
・詩人は神の怒りによって苦しんでいるので自分を見捨てないで下さい、救ってくださいと神に祈っている。
●74:1
神よ。なぜ、いつまでも拒み、あなたの牧場の羊に御怒りを燃やされるのですか。
・ここで詩人は神に民を思い起こし、敵をさばくように祈っている。
●78:21・31・38・49・50・58・59
21 それゆえ、主は、これを聞いて激しく怒られた。火はヤコブに向かって燃え上がり、怒りもまた、イスラエルに向かって立ち上っ た。
31 神の怒りは彼らに向かって燃え上がり、彼らのうちの最もがんじょうな者たちを殺し、イスラエルの若い男たちを打ちのめされた。
38 しかし、あわれみ深い神は、彼らの咎を赦して、滅ぼさず、幾度も怒りを押え、憤りのすべてをかき立てられはしなかった。
49 神は、彼らの上に、燃える怒りと激しい怒り、憤りと苦しみ、それに、わざわいの御使いの群れを送られた。
50 神は御怒りのために道をならし、彼らのたましいに死を免れさせず、彼らのいのちを疫病に渡された。
58 また彼らは、高き所を築いて神の怒りを引き起こし、刻んだ像で、神のねたみを引き起こした。
59 神は、聞いて激しく怒り、イスラエルを全く捨てられた。
・ここで詩人はイスラエルの歴史を語る。その中でイスラエルの罪が何度も出てきて、神はその罪に対して怒られる。
●80:4
万軍の神、主よ。いつまで、あなたの民の祈りに怒りを燃やしておられるのでしょう。
・アサフは民の祈りに対して怒っておられる神に自分たちを助け、生かしてくださるように祈る。
●85:3・4・5
あなたは、激しい怒りをことごとく取り去り、燃える御怒りを、押しとどめられました。
われらの救いの神よ。どうか、私たちを生き返らせ、私たちに対する御怒りをやめてください。
あなたは、いつまでも、私たちに対して怒っておられるのですか。代々に至るまで、あなたの御怒りを引き延ばされるのですか。
・詩人は自分たちに救いを与えてくださるように神に祈っている。
●106:40
それゆえ、主の怒りは御民に向かって燃え上がり、ご自分のものである民を忌みきらわれた。
・ここで詩人は悪を行った先祖たちについて話している。そして最後に民を集められるように祈る。
以上です。
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Koh Aoki 青木 光
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