Subject:
詩篇107篇 主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで(ケイヤ)
From:
"keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com>
Date:
2005/11/10 12:24
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

こんにちは、+KeiyaKannoです。

「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。」と
いう言い方についてまとめました。

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詩篇107篇は「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこし
えまで。」という言い方で始まるが、どのような意味なのだろうか。またどのよ
うな時に使われる言い方なのだろうか。

最初にこの言い方は第1歴代誌16章にでてくる。ダビデはサウルが死んだあと王
となってイスラエルを再建する。彼が最初にやったことは契約の箱をダビデの町
に運ぶことである。その時に彼はレビ人を集め、彼らに楽器を与えて主を覚え、
感謝するように命じる。彼らが歌った内容は16:8-36にある。その長い賛美は41
節の「まことに主の恵みは、とこしえまで」という言い方に要約される。

ソロモンが神殿を建設した時にもこの賛美はされた。神殿が完成し、至聖所に契
約の箱が置かれた時にダビデの任命した歌うたいたちは一致して楽器を使ってこ
の賛美をした。その時に主の栄光の雲が神殿に満ちた。またソロモンが奉献の祈
りとして、宮に向かって祈る祈りが聞かれるようにと願ったあとに全イスラエル
人は同じように賛美する。

この言い方はさらにエズラ記3章で、エズラ、ネヘミヤと一緒に戻ってきたイス
ラエル人たちによって賛美される。彼らは破壊された神殿の礎を据えた時にダビ
デが命じたように楽器を使って大声で賛美した。その声はとても大きかったの
で、遠い所でも聞くことができた。

詩篇にもこの言い方はたくさんでてくる。その中でもこの言い方が多用されてい
るのは118篇と136篇である。

118篇はこの賛美で始まり、終わっている。さらにイスラエル、アロンの家、主
を恐れる者に呼びかけ、「主の恵みはとこしえまで」と言わせる。この詩篇で中
心となっているのは神の家に住むこと、そこで礼拝することである。

136篇に「恵みはとこしえまで」という言い方は26回でてくる。詩人は創造、エ
ジプト、荒野、カナンの地の相続などのみわざを思い出して主を賛美する。ひと
つひとつのみわざを思い出すごとに「恵みはとこしえまで」と言うのである。み
わざを思い出して、この言い方で賛美するのは106篇、107篇も同じである。

これらの箇所を見てくると大切なことが分かってくる。まずこの言い方が神殿と
つながっていることである。ダビデの時に神殿を建てることはなかったが、神殿
の中心である契約の箱を町の中心に置いた。さらに、その契約の箱が神のみわざ
つながっていることは重要である。神の契約の箱は神の御座であり、そこで神は
イスラエルの民を支配される。神は契約によって約束してくださった通りにみわ
ざを持って民を導いてくださるのである。

神が契約を覚え、みわざを行ってくださる、つまり恵みを覚えてくださる時に民
は「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と
言って楽器を使い、大声で主を賛美するのである。この賛美はヨハネの黙示録で
主イエス・キリストが王座に着き、さばきをなされた時にいろいろな言い方で成
就する。それをまとめるなら、ヨハネの黙示録22:21の「主イエスの恵みがすべ
ての者とともにあるように。」という言い方になり、最後の「アーメン」という
言葉になるのである。

-- +KeiyaKanno mailto:keiya@kanno.com May God bless you!