Subject:
詩篇108篇 57篇と60篇の前半
From:
"Mikuni Kanno" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2005/11/15 11:52
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

+みくにです。

詩篇108篇に入っている詩篇57篇と60篇の前半の部分を見てみました。

■詩篇57篇:

前半にある大切なキーワードは「恵みとまこと」である。この言い方はこの詩篇の中で2回も繰り返されている。最初、詩人は穴の中にいる状態にある。

詩篇107篇で言われているように、いと高き方主に呼ばわると、天から救ってくださると言っている。また、もう一つ対比されているところがあるが、とってもおもしろい所である。

まず、詩篇108:13では、神さまが私たちの敵を踏みつけられると言っている。詩篇57:3では、神が私を踏みつける者どもを攻めておられると言っている。最初は詩人が踏みつけられていたが、復讐として、敵が踏みつけられるという結果になっている。

■詩篇60篇:

前半にある大切なキーワードは「拒む」ということである。詩篇108:11で詩人は、「神よ。あなたは私たちを拒まれたのではありませんか。」と言っている。神さまが拒むと言うことは怒っていることであることが60篇の前半から分かる。

しかし、一つ分からない所がある。それは、60:4の「旗を授けられた」ことと、詩篇108のつながりである。神さまが出陣するということは、「旗を授けられた」ということにつながっているのか??と考えてみるが、それにはちょっと無理がある。

2つほど、後半の箇所で違う言い方をされているところがある。一つは、「要塞の町」と「防備の町」である。このことばは、ヘブル語でも少し違っている。また、108:13の「神が」と、60:12の「神こそ」の違いである。

「神こそ」と言った方が力強く聞こえる。あと、一つは、108:11の「神よ。あなたは私たちを拒まれたのではありませんか」と60:10の「神よ。あなたご自身が私たちを拒まれたのではありませんか。」である。60篇の方では、私たちではなくて、神さまが拒んだことを強調している。