Subject:
詩篇121篇 「まどろむ」(将)
From:
Shou Itou
Date:
2006/02/07 20:56
To:
"+saiwai.net" <saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+イトウショウです。

「まどろむ」という言葉について見ました。


[日本語] "微睡む" しばらくとろとろ眠ること、少しの間眠る
[英語] "slumber" うとうとする、無為に過ごす、忘れる
[ヘブル語] "nuwm" to be drowsy, slumber (drowsy=眠そうな、活気のない、緩慢な)


この言葉は聖書の中でほとんど使われておらず、Strong's Numbersで検索すると詩篇121篇を除いて4箇所しかない。({}が付いているのが言葉)

●詩篇76:5
   剛胆な者らは略奪に会い、
   彼らは全く{眠りこけました}。
   勇士たちはだれも、
   手の施しようがありませんでした。

●イザヤ書5:27
   その中には、疲れる者もなく、つまずく者もない。
   それは{まどろまず}、眠らず、
   その腰の帯は解けず、
   くつひもも切れない。

●イザヤ書56:10
   見張り人はみな目が見えず、知ることがない。
   彼らはみな口のきけない犬、
   ほえることもできない。
   あえいで、横になり、{眠り}をむさぼる。

●ナホム書3:18
   アッシリヤの王よ。
   あなたの牧者たちは{眠り}、
   あなたの貴人たちは寝込んでいる。
   あなたの民は山々の上に散らされ、
   だれも集める者はいない。

そのほかに日本語で検索すると、下記の箇所が検索にかかった。

●ヨブ記33:15
   夜の幻と、夢の中で、
   または深い眠りが人々を襲うとき、
   あるいは寝床の上でまどろむとき、

●詩篇132:4
   私の目に眠りを与えません。
   私のまぶたにまどろみをも。

●箴言6:4
   あなたの目を眠らせず、
   あなたのまぶたをまどろませず、

●箴言6:10, 24:33
   しばらく眠り、しばらくまどろみ
   しばらく手をこまねいて、また休む。

このように観察していると、この「まどろむ」という言葉は否定的な意味で使われているのがほとんどである。ここまでで1つだけ気づくことは、詩篇121篇 の箇所だけが神ご自身について使われていることである。

ちなみに、日本語で検索に引っかかった箇所は全て同じヘブル語である。しかも、このヘブル語は上にある4つの箇所にあるヘブル語から派生したものである。
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CREC Mitaka Evangelical Church - MFK
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