Subject:
詩篇125篇 概略分析
From:
"Miwaza J. Kanno" <miwaza@miwaza.com>
Date:
2006/03/07 12:10
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

みーちゃんです。

詩篇125篇の概略のつながりをみました。

■1、2節:

・1節:主に信頼するものは 山(シオン) とこしえ
・2節:主は 山々(取り囲む) とこしえ

1節は2節とはっきりと並行しています。この1節で、詩人は、”主に信頼する
もの”が山のようである、といい、2節では、”主に信頼するもの”ではなく、”
主”が山のようである、と言っています。また、それぞれは”とこしえ”である、
というように言っています。

■1、2、3節のつながり:

この1、2節の段落は3節の段落と”守”というテーマにおいて、つながっていま
す。”守”というテーマにおいては、この1-3節の段落は、ABBAになってい
ます。1節は”守る”、2節は”守られる”、3節は”守られる”、4節”守る”です。

■3AB節:

・3A節:悪人が 義人の上に 置かない
・3B節:義人が 不正に 手を伸ばさない

これは、悪ーx→義、義ーx→悪というつながりになっています。この段落と、
4-5節のつながりは、”悪の杖は正しい者の地所に留まらない(3節)=主は不
法な者どもを連れされられる(5AB節)ということで、悪が留まらないという
ことは、神様は悪を連れ去られることである、ということがこのつながりからわ
かります。3と4節は、正しい者は不正に手を伸ばさないが、神様は正しい者に
善を行ってくださる、というつながりです。

■4ー5B節:

4ー5B節は小さなキアスマスのようなものになっていて、ABBAです。これ
は、日本語の訳をちょっと見たところでは分からない構造ですが、ヘブル語を見
るとよく分かる対比です。この段落において、心の直ぐな者と、曲がった道にそ
れる者が対比されており、この対比は、3AB節においても”義人と悪人”の対比
としてでてきます。

■5C節:

この段落は、挨拶のようなものであり「恵みと平和があなた方の上にあるよう
に」といように言い換えることができます。この挨拶の言い方は、聖書の手紙の
書物の最後などに、書かれている言葉で、聖書の一番最後の節にもでてくる言葉
です。これを一言で言うと”シャローム”ということになります。

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 Miwaza J. Kanno
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