Subject:
詩篇135篇 エジプトの詩篇(ケイヤ)
From:
"keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com>
Date:
2006/05/22 13:14
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

こんにちは、+KeiyaKannoです。

先週、詩篇第5巻の構造について考えた時に、107篇と108篇にもエジプトでのさ
ばきについて書かれているということを見ました。それで、その2つの詩篇と比
較しました。

■107篇

この詩篇は、主に贖われた者たちに「主に感謝せよ」と命じるところから始ま
る。その理由として、主が飢えを見たし、敵から贖い、祈ると聞いてくださった
こと、土地を祝福してくださったことなどが書かれている。

135篇との違いは、107篇の中には直接「エジプト」という言葉がでてこなかった
り、出エジプトや、入カナンを直接指すようなことが書かれていないことであ
る。しかし、105篇、106篇からの流れで考えると、エジプトからの救いを連想さ
せる。また、135篇よりも祈りに答えて、恵みによって救ってくださるというこ
とが強調されていると見受けられる。135篇のほうで強調されているのは、主の
偉大さであり、偶像と対比して、すべてをなしてくださっているということである。

この2つの詩篇で共通しているのは、主のみわざを見て、主を賛美しているとい
うことである。

まとめるならば、107篇は「主の恵みを見た者の感謝」、135篇は「主の偉大さを
見た者の賛美」ということが言える。

■108篇

この詩篇は57篇の後半と60篇の後半から成り立っている。前半では主の恵みが大
きいことを賛美し、後半では主のさばきを賛美している。

この詩篇でも具体的に国々に対してどのようなさばきをしたのかは書かれていな
い。しかし、主がエジプト、バシャン、エモリだけでなく、シェケム、スコテ、
ギルアデ、マナセ、エフライム、ユダ、モアブ、エドム、ペリシテをもさばかれ
るということが記されている。この詩篇でも強調されているのは祈りに答えてさ
ばきがなされているということである。

-- +KeiyaKanno mailto:keiya@kanno.com O give thanks unto the LORD; for he is good; for his mercy endureth for ever. 1 Chronicles 16:34