Subject:
詩篇135篇 115篇との比較(ケイヤ)
From:
"keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com>
Date:
2006/05/23 11:56
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

こんにちは、+KeiyaKannoです。

今月の17日に検討した詩篇の第5巻の構造では、詩篇107篇と108篇が出エジプト
のみわざを歌う詩篇としてつながっていると考えられたが、内容を読むと、最初
のハレルヤの詩篇群の中心にある115篇との関連が多く見られた。それで、115篇
とのつながりを考えました。

■概略

栄光が御名にのみあるようにという有名な言い方からこの詩篇は始まる。それ
は、国々に「神はいない」と言われ、口撃されているためである。しかし、主は
天ですべてを行い、偶像は何もできないということを覚えて、主に信頼しなけれ
ばならない。そうするならば、主は祝福してくださるのである。それゆえ、主を
ほめたたえなければならないのである。

■類似

この詩篇の最初には、恵みとまことのために主の御名に栄光があるようにという
願いがある。それは、詩篇135篇で呼び掛けている主の御名の賛美の内容でああ
る。また、御名に栄光が与えられることによって、勝利することを求めている願
いでもある。

115篇では詩人が口撃されていることが記述されている。それに対して詩人は、
何もできない偶像とは違い、主は天ですべてのことをなされると答える。主がす
べてをなされることについては135:6、偶像の無力については135:15-18にある。

次にあるのは、イスラエルの家、アロンの家、主を恐れる者に対する呼び掛けで
ある。ここでは、主に信頼するようにと命令している。それは、主が私たちを祝
福してくださるためである。135篇ではその反対に主を祝福するようにと命令し
ている。

最後に主は天と地を造り、地を私たちに与えてくださったということをハレルヤ
しなければならないということがある。ハレルヤは135篇の最初と最後にあるも
のであり、主の創造を賛美することも6節にある。

■相違

この2つの詩篇は似ているが、対比されていたり、それぞれで強調されているポ
イントが違ったりもする。まず115篇の特徴として考えられるのは、主が私たち
を祝福してくださるということである。反対に、135篇には、敵に対するさばき
も書かれている。また、民を選んだことと、しもべとしてくださったことも強調
されている。135篇の特徴は、具体的な国の名前があって、さばきをしていると
いうことである。しかし、115篇には具体的な記述はない。しかし、国々によっ
て攻撃されていることは明らかである。

このように多くの類似しているところがあるので、第5巻の構造について再吟味
する必要がでてくる。

-- +KeiyaKanno mailto:keiya@kanno.com O give thanks unto the LORD; for he is good; for his mercy endureth for ever. 1 Chronicles 16:34