Subject: 詩篇135篇 118篇との比較(ケイヤ) |
From: "keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com> |
Date: 2006/05/24 10:47 |
To: saiwainet@yahoogroups.jp |
こんにちは、+KeiyaKannoです。 イスラエルの家、アロンの家、主を恐れる者の3つが連続でてくる箇所は115篇と 135篇の他に118篇である。それで、118篇と、内容の比較をしました。 ■概略 この詩篇は、「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこし えまで」という言い方で始まり、終わる。それで、この詩篇のテーマは「恵みへ の感謝」ということが言える。 イスラエル、アロンの家、主を恐れる者は、「主の恵みはとこしえまで」と言っ て、主に感謝しなければならない。それは、主が苦しみのうちから答え、主に信 頼する者の味方となってくださったためである。主は敵を断ち切ってくださるの で、恐れることはない。その主のなさった救いに感謝するために、人々は祭壇の ところに行くのである。 ■類似 詩篇135篇では最後にあった、イスラエルの家、アロンの家、主を恐れる者とい う言い方は、118篇では最初にでてくる。そこで命令されているのは、「主の恵 みはとこしえまで」と歌うことである。この詩篇でも、主が契約にある通りにな してくださったことを賛美しているのである。 主の恵みに感謝することの次にでてくるのは、主に信頼するということである。 135篇に直接でてくることはないが、とてもよく似ている115篇においては重要な テーマのひとつである。 主の御名という言葉は、118篇の中で4回も使われている。主の御名に賛美するよ うにと135篇でも呼び掛けているが、これは主の御名によって敵に対する勝利を 得ることができるためである。 ■相違 この詩篇は最初のハレルヤ詩篇の中に含まれているが、直接「ハレルヤ」という 言い方はでてきていない。反対にバビロンからの救いを賛美する詩篇として考え られる135篇は「ハレルヤ」で挟まれているということは興味深い。118篇では、 ハレルヤという言葉の代わりに感謝という言葉が使われているのである。 2つの詩篇での大きな違いは、主の家についてのテーマである。このことは135篇 が都上りの詩篇ではないということを考える上での手がかりになるかもしれな い。118篇では主の家に行って主に感謝するということが言われているが、135篇 ではそのような場所については書かれていない。-- +KeiyaKanno mailto:keiya@kanno.com O give thanks unto the LORD; for he is good; for his mercy endureth for ever. 1 Chronicles 16:34