Subject: 詩篇135篇「ご自分の宝の民」 |
From: +ShinyaKanno |
Date: 2006/05/25 10:04 |
To: saiwainet |
+ちゃんくんです。 「ご自分の宝の民」とするということについて考えました。 ■出エジプト記19章5節 ・本文 今、もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るな ら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、わたしの宝となる。全世界は わたしのものであるから。 ・コメント もし、御声に聞き従うなら宝の民としてくださるということが言われている。 また、4節ではあなたがたはエジプトで主がなされたことを見たということも 言っている。 ここでは、宝の民という言い方と祭司の王国、聖なる国民という言い方もいっ しょに出てくる。 出エジプト記20章で十戒が与えられる。その前の箇所で言われている。 ■申命記7章6節 ・本文 あなたは、あなたの神、主の聖なる民だからである。あなたの神、主は、地の面 のすべての国々の民のうちから、あなたを選んでご自分の宝の民とされた。 ・コメント ここでも、出エジプト記と同じように聖なる民という言い方といっしょに出てき ている。 前の5節では、国々の民の神々をこわしなさいということが命じられている。 8節ではエジプトの王パロから贖われたということが言われている。 この箇所は出エジプト記19章とは違って、十戒が与えられたあとである。 ■申命記14章2節 ・本文 あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は、地の面のすべての国々の民 のうちから、あなたを選んでご自分の宝の民とされた。 ・コメント ここでは聖なる民ということが強調されている。 この言い方のあとにはきよい動物と汚れた動物のおしえがある。 ここも、やはり聖なる民という言い方といっしょに出てくる。 ■申命記26章18節 ・本文 きょう、主は、こう明言された。あなたに約束したとおり、あなたは主の宝の民 であり、あなたが主のすべての命令を守るなら、 ・コメント ここでは、約束したとおりに宝の民とするということが言われている。 26章18節では神様が約束を守るということで、出エジプト記19章5節では私たち が命令を守るということになっている。 19節に聖なる民という言い方が出てくる。 ■マラキ書3章17節 ・本文 「彼らは、わたしのものとなる。――万軍の主は仰せられる。――わたしが事を行な う日に、わたしの宝となる。人が自分に仕える子をあわれむように、わたしは彼 らをあわれむ。 ・コメント この箇所は今日の通読の箇所でもある。 ここではわたしの宝となることと、あわれむことがいっしょであることがわかる。 神様がさばきを行われる日に、民は神様のもの、宝となる。 堕落した民が神に仕えなくても、祝福されるということを言った。 正しい、主を恐れるものは神様に訴え、主は彼らの訴えを聞かれた。 ■全体のコメント 135篇の4節でわたしの宝となるということが言われている。 14節では神様はしもべらをあわれむということが言われている。 マラキ書を読めばわかるように、この二つのことはいっしょである。 構造の中でも、並行している箇所である。 4節と5節が一つになって、14節と並行している。 さばくということと、大いなることというのが並行しているということである。 この言い方は出エジプト記に1回、申命記に3回、詩篇に1回、マラキ書に1回である。 直接の言い方はこの6箇所しかないが、それと同時に神様のものであるというこ ともいっしょなので、たくさんあるということも言える。 この言い方は旧約聖書の中だけである。 では、新約聖書ではこの言い方はどのように表現されているのか。-- ------------------------------------- +審也@カンノファミリー mailto:shinya@kanno.com -------------------------------------