Subject:
Re: [saiwainet] ヤコブの手紙「富んでいる人と貧しい人」
From:
"+kanno@kanno.com" <kanno@kanno.com>
Date:
2010/03/31 7:57
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

山上の説教での「貧しい者」の取り扱いについても比較されていると良い。

2010年3月25日17:21 Mikuni Kanno <mikuni@kanno.com>:
> [saiwainet]グループの掲示板に投稿があったことを、Yahoo!グループよりお知らせいたします。
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> ヤコブの手紙「富んでいる人と貧しい人」 2010.3.25
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> ヤコブの手紙で取り扱われている問題の一つは、富んでいる人と貧しい人の差別問題である。この手紙に、「富んでいる人(G4145)」という言葉は5回(1:10,11,2:5,6,5:1)、「貧しい人(G4434)」という言葉は4回(2:2,3,5,6)も使われている。この二種類の人たちがどのような者たちか、具体的に見てみる。また、この問題と「試練に耐える」ことのつながりは何か。
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> 教会の問題の一つは、「えこひいき」(2:1,9)である。教会の人々は会堂に富んでいる人と貧しい人の両方が入ってくると、前者を良い席に座らせ、後者を立たせたりしている。富んでいる人は、りっぱな服装をした人(2:2,3)とも呼ばれている。彼らは外見で人を差別し、その結果、不公平なさばきを招いているのである(2:2-4)。しかし、上から与えられる知恵は「えこひいきがない」(3:17)ものであって、平和に満ちている。
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> 手紙の冒頭で、貧しい兄弟は自分の高い身分を誇りとするように、また、富んでいる人は自分が低くされることを誇るように命じられている(1:9-11)。これを見るときに、「富んでいること」や「貧しいこと」と、「高ぶり」、「へりくだる」ことは切り離して考えられないことが分かる。
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> 1章9節で「貧しい境遇(G5011)」と訳されている言葉は、4章6節の「へりくだる」と同じ言葉である。つまり、貧しい人はへりくだっている者だということが出来る。神様はへりくだっている者を高く上げ(4:10)、彼らに恵みを授けてくださる(4:6)。
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> 結局、貧しい人は実生活では貧しくても、「信仰に富んでいる」のである(2:5)。そして、そのような彼らには御国を受け継ぐことが約束されている。つまり、「いのちの冠」(1:12)が受けられるのである。この世では貧しいという試練が与えられているが、この試練を耐え抜いた時には、何にも変えることが出来ない報いが与えられる。だから、富んでいる人たちを見ても、彼らの富に誘惑されることなく、堅く信仰に立って耐え忍ばなければならない。
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> 反対に、富んでいる人は低くされてしまう。なぜなら、彼らの富は腐っており(5:2)、草や花のように過ぎ去っていくからである(1:10-11)。主が来られる日、終わりの日には彼らの富は何の役にも立たない。だから、4章13節からに書かれているような、高ぶっている人になってはいけない。
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> では、富んでいる人はみな高ぶっている人なのか。また、富んでいる人は悪い人なのか。ヤコブの手紙に出てくる「ヨブ」(5:11)や「アブラハム」(2:21,23)を見ると、必ずしもそうでないことが分かる。アブラハムは「非常に富んでいた」(創世記13:2)が、この手紙では彼の信仰や行いが証されている。また、ヨブは「東の人々の中で一番の富豪であった」(ヨブ記1:3)と言われながらも、神を恐れ、悪から遠ざかっている完全な人だった。アブラハムとヨブにとっては、彼らの富が一番大切なものではない。一番大切なのは神様との関係なのである。アブラハムは「神の友」(2:23)と呼ばれるほど、平和な関係を保っていた。
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> こういうわけで、富んでいても、貧しくても、主を信じる信仰が重要となる。だから、終わりの日まで主の正しいさばき(5:9)を待ち、耐え忍ばなければならない。
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>  +saiwai.net  A Psalm A Week - Family Devotions
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