+カンノカズヒコです。
記入用の詩篇30篇です。
良く観察してください。
■キアスマス構造を見つける方法
聖書の文学形式 『キアスマス』 ウィリアム・D・レイミー著 松田出訳より
キアスマスを見つけるための最初のステップは、分析の範囲を決めることであるが、キアスマスとして扱うべきかどうかを見きわめるのは簡単ではない。特に、あるストーリーを独立したものとして切り出すことが難しい。複雑なキアスマスの場合、ひとつのキアスマスが2、3の文しか含まない可能性もあるし、数百語、数千語におよぶ可能性もある。
たとえば、創世記3:6-8(男と女が善悪の知識の木の実から食べた個所)をひとかたまりのストーリーとして切り出すとしよう。ところが、この部分が創世記2:4b-3:24を構成する上位のキアスマスの一部だと知らなければ「彼は食べた」が折り返し点として強調されていることを見逃すことになる。
さらに、キアスマスが単純なキーワードによる並行関係ではなく、文の意味や概念によって並行させられている場合、その構造を見つけ出すことはもっと難しい。とはいえ実際には、ほとんどのキアスマス構造は繰り返されるキーワード、節、句、文によって見つけることができるので、そこから始めるとよい。
一見してわかるように、この難しさを軽減するための王道はない。丹念に文脈を調べることが最も確実である。言われている(または言われていない)ことに注意を払いつつ、最小単位の細部(並行と対句の両方)までくまなく調べることだ。またどのように言及されているか(叙述なのか対話なのか)についても忘れないようにしたい。
キアスマスらしい個所が見つかったらアウトラインを書き出してみよう。また、分析する個所に対応する聖書個所をいつでも参照できるように、各々のアウトラインに聖書の章節番号を付ける必要がある。
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